V40 D4 ECU書き換えを試す

V40 D4 ECU書き換えを試す

(V40 D4 ECU チューニング, D4 Rica Tune)

前回、Rica Isoftloaderについて問い合わせを行い、2016年モデルではOBD2ポートで書き換えが完了するとの事でしたので試してみることにしました。
 

V40 D4 用の Rica Isoftloader を入手しました。

公式サイトから注文を行うと約15万円で注文が出来ますが

日本の担当は Rica ASIA が行う為一旦注文を断られました。

Rica ASIA の方に取り次ぎを行ってもらい支払い通貨や税金の関係上 12万円で 購入する事ができました。

Stage2 (258馬力/トルク 545NM)

書き換えツールの発送は台湾からEMSで 3から4日で届きます。

試す方は居ないと思いますが公式サイト(http://www.rica.nl/index.php)から

注文すると二度手間になる可能性があります。

付属品等・・ Isoftloader、CD、マニュアル
 
OBD2ケーブル、USBケーブル、エンブレム
 
書き換え内容は・・
出力アップStage2 (258馬力/トルク 545NM)
リミッター 220km/h から 260km/hへ
ATのシフトの最適化等のようです。

書き換え手順

1.
Isoftloader Sync ソフトをPCにインストールしIsoftloaderをPCに接続する。
( Windows10 Proにて動作しました。)
 
2.Isoftloaderを接続したまま Syncソフトを起動しアクティベーションを行う。
Isoftloaderのファームウェアアップデートも同時に行われました。
 
3.
次に V40 のOBD2ポートに接続を行い
純正データや車両番号等をIsoftloaderに保存する。
保存する際、現在のECUのソフトウェアバージョンが表示されます。
念のため控えを取りました。
純正データの取り出しには最大8時間掛かりバッテリー充電器が必要との注意書きがありましたが 1分ほどでした。(後日訂正)
 
純正データの取り出しが終わると
PCに接続し Syncソフトで送信するようにメッセージが表示されます。
 
 
4.
PCに接続を行い純正データを
Ricaへ送信する。
チューニングデータの準備が出来たらRicaからメールでお知らせが来ます。
(受付完了メールはすぐに来ました。) 
 
数日後・・・
 
5.
メールでは24時間以内に出来上がるとの事でしたが経過してもメールが
来ませんでした。確認のため再度 Syncソフトに接続すると
何やら新たなファームウェアの更新が始まりました。。
ボルボのECUデコード用ファームのようです。
デコード(解析?)には取説によると最大8時間掛かるようですので
車用バッテリー充電器の接続をするように書いてあります。
 
8時間車が ONの状態になる可能性がある為、充電器を接続しました。
 
6.
車両にIsoftloaderを接続し、
キーONの状態でECUデコードの開始です。
ボルボのセキュリティは厳しいようです。
スバルは普通にデータを取り出せたのですが・・・。
 
 
7.
2から3時間ほどで完了。
PCでSyncソフトウェアに繋ぐように
メッセージが表示されます。
PCに繋ぎSyncソフトウェアで送信が完了。
メールがすぐ届き24時間以内に
チューニングデータが用意されるとの事。
 
次の日・・・
 
8.
チューニングデータはまだ出来ておらず
さらにECUの読み込みが必要との事で
Syncソフトウェアにて専用のファームウェアが配信されました。
 
IsfotloaderはBootloader2.00の表示に変わりました。
 
BootLoaderとは CAN接続を利用して
ECU内のソフトウェアを更新する機構のようです。
 
Isoftloaderは状況に応じてファームウェアを入れ替えることにより
いろいろな車両に対応できるようです。
 
9.
車両にてデータの読み取り(約5分)
Syncソフトウェアにてアップロード完了。
 
数日後・・・
 
10.
遂にデータ完成の連絡がありました。
 
早速 Syncソフトで確認してみると
ECUプログラムで Stage2 が選択可能になっています。
 
ダウンロードを行い Isoftloaderに転送します。
 
11.
車両にIsoftloaderを接続。
 
.
1.Load std softw. (純正データ)
2.Load tuned softw.(チューニングデータ)
ここまで来るといつでも切り替えが可能になります。
 
チューニングデータの書き込み中。
およそ 5分程度で完了。
書き込み後は自動的にエラーデータの初期化が始まります。
 
書き換え後の試運転・・・。
PPEで発生していたエンジン始動直後の1から2秒程度のハンチングは発生せず始動直後から安定しています。
 
Rica ASIAの方は問い合わせを行うと
休日以外は当日か次の日には回答を
いただけ迅速な対応でした。
 
2017-08-19
今の所不具合無く低速トルクが太くなっているので快適です。
 
 
2017-08-24
エンジンの回転数が 2000rpmほどでもトルクが
50キロを超えるようですので雨の日は
純正以上に滑りやすく注意が必要です。
 

燃費に関して

純正 15km/Lから 現在 14km/Lに低下しています。
ストレスの無い加速との引き換えですが、
燃料代が安いのであまり気になりません。
併せて O2センサーエラーも
発生なしが続いています。
ECU改によってさらに煤が燃焼し易く
なったものと予測しています。
 

購入時の問い合わせ先

スパム防止の為画像形式で
アドレスを掲示しております。
英語での対応となります。

「V40 D4 ECU書き換えを試す」への7件のフィードバック

  1. 遅ればせながら、dohi-netさんのホームページを参考に私もRICAを導入しました。
    Stage1 を注文したのですが、先方のミスでstage2を最初に受け取り、思いがけず両ステージ試すことが出来ました。
    各stageの乗り味は結構違っていて、stage1 の方がアクセルの反応が良いようでした。

    気のせいかもしれませんが、エンジン音とアイスト後の始動が静かになったように感じます。

    1. こんばんは。

      Ricaのインストールおめでとうございます。

      両ステージの比較ができるとは、羨ましい限りです。
      また、ステージ1の方が反応が良いとは意外です。

      こちらの状況ですが、
      RICA導入後も走行をするにつれてECUの学習が
      進んだようでトルクも体感上、上がってきたように思えます。
      また、現在もトラブルは発生していません。

      書き換え端末ですが、常に車に積んでおくことをお勧めします。
      出先で万が一バッテリーが上がった場合、バッテリージャンピング等を行ってもECUがロックされエンジンが掛からなくなります。
      (Rica端末で解除できます。)
      (チューニングROM使用中の時にバッテリー電源が断たれた場合)

      バッテリー上がり程度ではECUが完全に遮断される可能性は低いかもしれませんが・・。

      また、バッテリー交換を業者などに依頼する時は
      事前に標準のROMデータをロードしておけば問題ありません。

      1. 勝手な想像ですが、Stage 2はトルクがある分アクセルの感度をStage1より少し落とさないと危険だからではないかと思います。

        ありがとうございます。端末積んでおくことにします。
        RICAに聞いたところ、リバースエンジニアリングを防ぐためにそうしているとのことでした。

        1. 返信ありがとうございます。

          アクセル感度についてですがSモードにて20km/h程度の速度からアクセルをガバッと踏んだ場合は制御で抑えているような感覚があり、同じ速度で少しずつ踏み増しした場合タイヤがスピンする事が何度かありました。
          仰るように制御で抑えている感じでした。

          300馬力のインプレッサも所有していましたが低速トルクが太いとV40の方が快適で
          次に買い替える時は相当悩みそうです。 3L の NAでもここまでのトルクは無いと思いますので。

          RICAのプロテクトについては OBDポートに KESS V2 を繋いでデータ抽出を試みましたが
          ダメでした。 K-TAGにてboot modeで基板上から吸い出す場合、ECUを取り外した時点で電源が断たれるため
          この方法でも吸い出せないかもしれませんね。

  2. ホイルスピンは凄いですね。
    Stage 1はノーマルプログラムのSモードの時のようなアクセル開度の反応にわざとらしさがあるので、低回転域の反応が良く感じるのですが、Stage 2はより自然な感じでエンジン回転数にリニアな印象でした。3000回転以降の盛り上がり感が強いというか。より高速向きですね。
    stage1はstage2の単なる廉価版ではなく、キャラを変えているのは興味深かったです。

    正規でないサードパーティのチューナーなので、正直あまり期待してなかったのですが、プログラミングの細かいところに気を使っていますし、サービス対応も丁寧迅速なのでかなり満足してます。

  3. aki@gox750rです。
    RICA以外に(安く済む方法www)がないか探していまして、
    ebay で
    CR2 Common Rail Diesel Tuning Chip – Volvo – XC60, XC70 & XC90
    ってのをみつけ、14000円程度で、うまくいけばDohiさんレベルかあああ。と。
    注文してみましたが、コモンレールのみでi-ARTの各気筒制御には対応していないとのことで、キャンセルされました、、、
    日本導入時にデンソーを使ってこの馬力とクリーンを出してきたみたいです。
    残念ながら、コネクタ入れ替え、ポン付けは無理でした。
    ではでは!!

    1. こんにちは。

      サブコンやOBD2に常時接続するタイプは、センサーの信号系を誤魔化し出力向上を行うタイプだと認識しておりますが、
      ECU書き換えの場合リミッターを含めてあらゆる箇所の修正が可能となっており、現在のお勧めとしてはECU書き換えとなってます。

      サブコンでは新たにRaceChip GTS Black VOLVO V40 などもありますが10万円ほどと高価です。 ^^;

      RICAのステージ1 (当方はステージ2) の現在の価格は $792.00 USD(228 hp @ 4130 rpm) となっておりサブコンとあまり変わらない価格となっています。
      それでも高いのが難点です・・。

      海外の情報ですが ソレノイドのホースを 15cmから20cmに変更する事によってレスポンス向上をする事ができるとの情報があります。
      https://www.volvoforums.org.uk/showthread.php?s=a6aa9900c277e72d445379ff02408b46&t=223685

コメントは停止中です。

SSL GMOグローバルサインのサイトシール